
コラム
注文住宅の流れがわかる!土地探しから完成までを徹底解説

注文住宅を建てる際は、計画開始から完成まで1年から1年半程度の期間が必要です。情報収集や土地探し、設計打ち合わせ、工事、引き渡しと多くの工程があり、各段階で適切な判断が求められます。
この記事では注文住宅が完成するまでの流れを解説します。スムーズな家づくりを実現するために、全体の流れと各段階でやるべきことを把握しておきましょう。
注文住宅にかかる期間・費用

注文住宅を建てる前に、必要な期間と費用の全体像を理解しておくことが必要です。計画的に家づくりを進めるためには、あらかじめ時間と予算の目安を把握しておくことが大切です。
注文住宅にかかる期間の目安
注文住宅を建てる場合、計画開始から入居までおおよそ1年から1年半の期間が必要です。ただし、土地の有無や建築会社選び、プランの複雑さによって期間は大きく変動します。
土地探しから始める場合は、希望に合う土地が見つかるまで時間がかかるケースが多く見られます。数週間で見つかる場合もあれば、半年以上かかることもあるため、余裕を持ったスケジュールを組みましょう。
土地が決まっている場合でも、建築会社選びから設計打ち合わせ、工事完了まで10カ月から1年程度は見込む必要があります。建て替えの場合は解体工事の期間も加わるため、さらに時間がかかります。
入居希望日が決まっている場合は、逆算して計画を立てることが重要です。子どもの入学時期などに合わせたい場合は、遅くとも1年前には準備を始めましょう。じっくり検討したい方は、2年前から情報収集を開始すると安心です。
注文住宅にかかる費用の内訳
注文住宅の費用は大きく分けて、土地代、建物本体価格、付帯工事費、諸費用の4つで構成されます。予算を適切に配分するために、それぞれの内訳を理解しておきましょう。
| 費用項目 | 内容 | 目安 |
|---|---|---|
| 土地代 | 土地の購入費用、地盤改良工事費 | エリアや広さによって変動<br>地盤改良費30万円から180万円程度 |
| 建物本体価格 | 建物の構造、仕様、設備にかかる費用 | 総予算の60から70パーセント程度 |
| 付帯工事費 | 屋外給排水工事、外構工事、照明工事、冷暖房工事など | 総予算の15から20パーセント程度 |
| 諸費用 | 印紙税、登録免許税、登記費用、建築確認申請費用など | 100万円から150万円程度 |
土地代は立地や広さによって大きく異なります。駅からの距離や周辺環境、土地の形状などによって価格が変動するため、希望エリアの相場を事前に調べておくことが必要です。地盤が弱い土地の場合は、地盤改良工事費として30万円から180万円程度の追加費用が発生する可能性もあります。
建物本体価格は、住宅の構造や仕様、設備のグレードによって変わってきます。木造か鉄骨造か、間取りの複雑さ、使用する建材の質などが価格を上下させる要素です。予算に合わせて優先順位を決め、必要な部分にしっかり費用をかけることが大切です。
付帯工事費には、屋外給排水工事や外構工事、照明工事、冷暖房工事などが含まれます。建物本体以外の工事費用として、総予算の15パーセントから20パーセント程度を見込んでおきましょう。
諸費用として、印紙税や登録免許税などの税金、登記費用、建築確認申請費用が必要になります。金額の目安は100万円から150万円程度ですが、建築費や不動産評価額によって変動します。住宅ローンを利用する場合は、融資手数料や保証料なども加わります。
注文住宅の流れは4つのステップ!全体像を把握しよう

注文住宅の家づくりは、準備期間、土地・プラン決定期間、工事期間、引き渡し期間の4つのステップに分かれます。
- ステップ1 家づくりの始まり【準備期間 約3から6ヶ月】
- ステップ2 理想を形にする【土地・プラン決定期間 約3から12ヶ月】
- ステップ3 いよいよ建築工事【工事期間 約6から12ヶ月】
- ステップ4 完成から引き渡しまで【引き渡し期間 約1ヶ月】
各段階でやるべきことと注意点を理解し、計画的に進めていきましょう。
ステップ1:家づくりの始まり【準備期間:約3〜6ヶ月】
家づくりの最初の段階では、情報収集と資金計画の立案を行います。住宅展示場やモデルハウスの見学、建築会社の比較検討を通じて、理想の住まいのイメージを固めていく時期です。焦らずじっくりと検討し、家づくりの土台を築きましょう。
やること:情報収集と資金計画
家づくりの第一歩は、情報収集と資金計画の立案から始まります。住宅展示場やモデルハウスの見学、建築会社のカタログ請求などを通じて、理想の住まいのイメージを具体化していきましょう。
建築会社によって得意な工法や設計の自由度、価格帯が異なります。複数の会社を比較検討し、自分たちの希望に合う会社を絞り込んでいくことが大切です。実際に建てられた住宅を見学することで、写真だけではわからない空間の広さや雰囲気を体感できます。
資金計画では、自己資金と住宅ローンの借入額を明確にします。現在の貯金額、親からの援助の有無、毎月の返済可能額を整理しましょう。金融機関のウェブサイトで借入額のシミュレーションを行い、無理のない返済計画を立てることが重要です。
この期間の注意点
情報収集の段階では、多くの選択肢に迷いがちです。優先順位を明確にし、絶対に譲れない条件と妥協できる条件を書き出しておきましょう。家族全員で話し合い、意見をまとめておくとスムーズに進みます。
資金計画では、借入可能額と返済可能額を混同しないよう注意が必要です。金融機関が貸してくれる金額が、必ずしも無理なく返済できる金額とは限りません。将来の教育費や生活費、老後資金なども考慮し、現実的な予算を設定しましょう。
ステップ2:理想を形にする【土地・プラン決定期間:約3〜12ヶ月】
準備が整ったら、いよいよ具体的な計画に入ります。土地探しと建築プランの作成を並行して進め、理想の住まいを形にしていく段階です。敷地調査や地盤調査も実施し、住宅ローンの事前審査にも申し込みます。建築会社との綿密な打ち合わせを重ねながら、詳細なプランを固めていきましょう。
やること:土地探しとプランニング
土地が決まっていない場合は、不動産情報サイトや建築会社からの紹介を活用して土地探しを進めます。立地条件、広さ、形状、周辺環境、価格などを総合的に判断し、希望に合う土地を見つけましょう。
土地が見つかったら、敷地調査と地盤調査を実施します。敷地調査では、測量によって正確な面積や形状、法規制を確認します。地盤調査では、建物を支えるための土地の強度を測定し、必要に応じて地盤改良工事を計画します。
並行して、建築会社との設計打ち合わせを進めていきます。間取り、外観デザイン、内装の仕上げ、設備機器の選定など、詳細なプランを決定します。概算見積もりを確認しながら、予算内に収まるよう調整を重ねましょう。
住宅ローンの事前審査も、計画段階で申し込みます。審査には1日から1週間程度かかるため、早めに準備を進めることが大切です。
この期間の注意点
土地探しでは、希望条件を100パーセント満たす土地を見つけることは難しいと理解しておきましょう。優先順位を決めて、ある程度の妥協も必要になります。ただし、焦って決めると後悔につながるため、期限を設けつつも慎重に判断することが重要です。
設計打ち合わせの段階では、変更や追加が発生しやすくなります。契約前であれば変更は可能ですが、何度も変更を繰り返すと時間がかかってしまいます。家族で事前にしっかり話し合い、希望を整理してから打ち合わせに臨みましょう。
建築会社を複数社で比較検討する場合は、1カ月程度で決定することをおすすめします。長引くと各社から連絡が頻繁に入り、対応が負担になる可能性があります。
ステップ3:いよいよ建築工事【工事期間:約6〜12ヶ月】
建築会社との契約を締結したら、いよいよ建築工事の段階に入ります。住宅ローンの本審査を受け、建築確認申請の許可を得て着工します。基礎工事から始まり、構造躯体の組み立て、屋根や外装、内装の仕上げと進んでいきます。細部の仕様決定も並行して行い、理想の住まいが徐々に形になっていく時期です。
やること:建築工事と詳細打ち合わせ
建築会社と工事請負契約を締結したら、住宅ローンの本審査に進みます。本審査では契約者の健康状態や信用情報なども含めて審査されるため、1週間から3週間程度の期間が必要です。
契約後は、窓のサイズや位置、スイッチやコンセントの配置、照明器具の選定など、細部まで決めていきます。外構工事の内容も詰めていき、建物と一体感のあるデザインを目指しましょう。
建築確認申請の許可が下りると、いよいよ着工です。地鎮祭を執り行う場合は、工事の無事を祈願します。近隣住宅への挨拶も忘れずに行い、工事中の騒音などについて理解を得ておきましょう。
基礎工事から始まり、構造躯体の組み立て、屋根工事、外装工事、内装仕上げ工事と進んでいきます。工事の進行状況を定期的に確認し、気になる点があれば早めに担当者に伝えることが大切です。
この期間の注意点
契約後の設計変更は、基本的に認められないか追加費用が発生します。契約前にしっかり確認し、納得した上で契約を結ぶことが重要です。やむを得ず変更が必要な場合は、できるだけ早い段階で担当者に相談しましょう。
工事中は現場に足を運び、進行状況を自分の目で確認することをおすすめします。職人との コミュニケーションも図れますし、完成への期待も高まります。ただし、工事の妨げにならないよう、訪問のタイミングは事前に相談しましょう。
資材の発注に時間がかかると、工事が中断する可能性もあります。仕様変更を希望する場合は、できるだけ早めに伝えることが大切です。
ステップ4:完成から引き渡しまで【引き渡し期間:約1ヶ月】
建物が完成したら、竣工検査と最終確認を経て引き渡しとなります。検査機関による竣工検査に加え、施主自身も立ち会って仕上がりをチェックします。住宅ローンの決済と登記手続きも完了させ、すべての確認が済んだら鍵の引き渡しを受けます。いよいよ新生活のスタートです。
やること:最終確認と引き渡し
建物が完成したら、検査機関による竣工検査を受けます。建築確認申請の内容通りに建てられているかを確認し、問題がなければ検査済証が発行されます。
施主も立ち会い、設備の動作確認や仕上がりの最終チェックを行います。壁や床の傷、建具の開閉、水回りの動作など、細かい部分まで確認しましょう。気になる箇所があれば、引き渡し前に修正を依頼できます。
住宅ローンの決済と登記手続きも、引き渡しまでに完了させる必要があります。司法書士が登記手続きを代行してくれますが、必要書類は事前に準備しておきましょう。
すべての確認と手続きが済んだら、鍵の引き渡しを受けます。設備の使い方やメンテナンス方法について説明を受け、保証書類などを受け取ります。
この期間の注意点
竣工検査では、遠慮せずに気になる点を指摘しましょう。引き渡し後でも対応してもらえる場合がありますが、引き渡し前に確認したほうがスムーズです。写真を撮っておくと、後で確認する際に役立ちます。
引っ越しの準備も並行して進める必要があります。荷造りや各種手続き、近隣への挨拶など、やるべきことが多くあります。余裕を持ったスケジュールを組み、慌てずに進めましょう。
建物が完成しても、すぐに入居できるわけではありません。検査や手続きに1カ月程度かかることを見込んで、入居時期を設定することが大切です。
まとめ:注文住宅の流れを理解して後悔しない家づくりを成功させよう
注文住宅の家づくりは、準備期間から引き渡しまで1年から1年半程度の期間を要します。情報収集、土地探し、設計打ち合わせ、建築工事、引き渡しと、多くの段階を経て理想の住まいが完成します。各段階でやるべきことと注意点を理解し、計画的に進めることが成功の鍵です。
西川建設は、千葉県鴨川市を拠点に、南房総市、館山市、勝浦市などの地域で注文住宅を手がけている工務店です。家族のつもりで家づくりに取り組み、一軒一軒に真剣に向き合いながら、納得できる住まいを提案しています。
土地探しから設計、施工、アフターフォローまで一貫して対応しているため、安心して家づくりを任せられます。見積もりだけ、相談だけでも大歓迎です。理想の暮らしを、西川建設と一緒に形にしてみませんか。
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